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圣才电子书 十万种考研考证电子书、题库视频学习平台 第四章 近世の文学
思考問題
1.町人文化の台頭と近世文学の特質の関連について考えよう。
【答案】近世文学は庶民の文学?町人の文学である。町人文化の台頭により、仮名草子、
浮世草子、俳諧、浄瑠璃、歌舞伎などのような、活気に満ち、現実を写実的に活写した庶民的、娯楽的な文学が生まれた。具体的に言えば、前期の元禄文学は健康さ、迫力に富み、人間への愛と理解が描かれていた。後に、町人が小市民化されたこともあって、後期の江戸文学の多くは、享楽的?逃避的な傾向をもち、機知、駄洒落を交えた、皮肉、穿ち、笑いの見られる戯作文学になった。
2.近世に入って、文学が飛躍的に大衆化することとなった。その原因は?
【答案】近世に入って、文学が飛躍的に大衆化した原因は以下の通り:①制度:幕府は対
外的に鎖国制度を発布し外国の思想の移入を遮断し、国内的には士?農?工?商という身分制度を確立させた。②学問:朱子学が官学として採用され、儒学の世界観?道徳観は武士以外の階級にも浸透した。③宗教:仏教は思想的にはあまり影響力がなかった。④経済:大阪?京都?江戸などが商業都市として繁栄し、商業がめざましい発展を遂げた。⑤町人:商工業に携わる町人は次第に近世文化を支える主体となっていった。⑥その他:印刷技術の発達、寺子屋などの民間教育の普及。以上の措置は、近世の日本に長期間の天下泰平をもたらし、日本の経済が発展され、文学も飛躍的に大衆化された。
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圣才电子书 十万种考研考证电子书、题库视频学习平台 3.「元禄文学」とはどういうことを指しているのであろうか。その特色は?
【答案】延宝(1673―1681)から元禄までのおよそ30年の間に、上方文学は豊富な様式
と華やかな色彩を持って成熟し隆盛を極めたため、元祿文学時代と呼ばれる。町人階級の旺盛な意欲と逞しい生活力により、元祿文学は健康さ、迫力や人間への愛と理解に富んでいた。井原西鶴、松尾芭蕉、近松門左衛門はその代表者である。彼らの生活と文学には人間解放の叫びが強く響いている。
4.「上方文学」と「江戸文学」の違いについて考えよう。
【答案】上方文学は豊富な様式と華やかな色彩を持って成熟しその隆盛を極めた。人間精
神が文学のあらゆる面に伸展し、健康さ、迫力に満ちている。江戸文学の多くは、享楽的?逃避的な傾向をもち、機知、駄洒落を交えた、皮肉、穿ち、笑いの見られる戯作文学である。
5.戯作文学の形成について調べよう。
【答案】戯作とは、近世後期江戸で興った通俗小説などの総称。荻生徂徠などの影響で、
当時の中国文学の口語小説の紹介?研究が進み、その影響を受けて読本などが書かれるようになった。戯作文学の形成の理由について、長年の鎖国のため、人々が対外的な目を蔽われ、いたずらに太平の世になれたからとも考えられるが、本質的な理由は町人そのもののあり方にあった。この期の町人は身分が固定し、小市民化されていったからである。また文学が職業として成立する条件が整ったた
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www.100xuexi.com 圣才电子书 十万种考研考证电子书、题库视频学习平台 め、作家は読者に媚びる通俗的な姿勢に流されがちになり、いっそうその文学性を低下させることとなった。
6.読本と中国の白話小説との関連について調べよ。
【答案】当時の中国文学の白話小説から影響を受けて生まれた。同時代の中国語で書かれ
た白話小説は、唐通事という当時の中国語通訳のための教科書として日本に持ち込まれたが、やがてそれらを実用目的ではなく楽しみとして読むものが現れ、影響を受けた創作や翻訳を行うものが現れた。特に荻生徂徠らに中国語を教えたことのある都賀庭鐘、沢田一斎らによって、出版物や講義の形で一般に俗語小説が広められ、読本が生まれる環境が作られた。そこで、白話小説からの翻案が行われ、さらに18世紀の後半には単なる翻案に留まらない『雨月物語』などが書かれ読本が栄えた。
7.次の散文の用語はそれぞれどういうことを言っているか。 気質物 八文字屋 勧善懲悪 粋?通?いき 白浪物
【答案】①気質物:江戸時代、浮世草子のうち、登場人物の性格や気質を階層や職業など
に特有の類型によって描いた作品類の称。②八文字屋:江戸時代、京都にあった書店。はじめ浄瑠璃本を出版したが、三代目八左衛門の代になってから歌舞伎狂言本?役者評判記を出し、さらに江島其磧と結んで浮世草子を刊行して大いに隆盛を極めた。③勧善懲悪:江戸時代に、儒教で見られる政治や道徳に対する思想と、江戸幕府が打ち出した政治や道徳観の教育?方針の影響を受けて生まれた理
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www.100xuexi.com 圣才电子书 十万种考研考证电子书、题库视频学习平台 念である。江戸後期の文学作品によく用いられ、特に読本や人情本、歌舞伎などの作品に多く散見される。曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』などが、勧善懲悪の代表作品としてよく挙げられる。④粋?通?いき:京阪では「粋」、江戸では「通」が遊里での遊びの理想とされた。「官能」に溺れず、人情の機微を解して淡々と身を処する洗練された境地。「いき」は「意気」であり、「粋」や「通」が江戸町人の生活全般におし広げられ一つの理念となったもの。冴えた生気や都会的に洗練した潔い気立てをさす言葉で、洒落本や人情本に登場する人物を通し描かれている。⑤白浪物:盗賊を主人公とした歌舞伎?講談などの総称。「白浪五人男」など。幕末期に流行し、河竹黙阿弥はその代表的作者。
練習問題
一、次の質問に答えよ。
1.松永貞徳を中心とする俳諧の一派を___といい、西山宗因の一派を___という。 【答案】貞門?談林
2.芸術としての俳諧「蕉風」を完成の域に導いた近世最大の俳人はだれか。 【答案】松尾芭蕉
3.その人の奥羽北陸への紀行文で、句境が一段と深化したと言われる作品を述べよ。 【答案】『奥の細道』
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圣才电子书 十万种考研考证电子书、题库视频学习平台 4.仮名草子から生まれ、上方を中心に行われた写実的風俗小説の総称を何というか。 【答案】浮世草子
5.また、そのジャンルで、『好色一代女』、『武道伝来記』、『日本永代蔵』などを次々に著した人は。 【答案】井原西鶴
6.中国白話小説の影響で、『浅茅が宿』など九編の短編からなる上田秋成が書いた読本は。
【答案】『雨月物語』
7.読本『椿説弓張月』で作家の地位を確立し、大作『南総里見八犬伝』を完成した人は。 【答案】滝沢(曲亭)馬琴
8.これら読本に貫通する、善を勧め悪を懲らしめる文学理念を何というか。 【答案】勧善懲悪
9.主に男女の愛情を描き、為永春水の『春色梅児誉美』などがその代表作と言われるジャンルは。
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