二枚贝水产养殖管理検讨会规格 

二枚貝の水産養殖管理検討会規格

二枚貝水産養殖の環境および社会的規格

最終民間意見調査期間用草案 2010年2月1日 － 3月31日

目次

はじめに ....................................................................................................................................................................................... 1 規格の目的、正当性、および適用範囲 ........................................................................................................................ 2 規格作成プロセス ................................................................................................................................................................... 3 規格の内容 .................................................................................................................................................................................. 4 原則 1: 法に従い、適用されるすべての法的要求事項および規制に準拠する ..................................... 4 原則 2: 生息環境、生物学的多様性、および環境保護プロセスへの重大な悪影響を回避、是正、または軽減する ................................................................................................................................................................... 5 原則 3: 野生集団の健康および遺伝的多様性への悪影響を回避する ........................................................ 9 原則 4: 環境的に信頼のおける方法での病気および害虫の管理 ............................................................... 12 原則 5: リソースの効率的な使用 ............................................................................................................................. 14 原則 6: 良き隣人さらに誠実な沿岸市民であれ ................................................................................................ 15 原則 7: 社会的および文化的に信頼される方法で養殖場を開発?運営する ....................................... 16 添付資料 .................................................................................................................................................................................... 18 原則2の根拠および計算 ............................................................................................................................................. 18 原則3のガイダンス ...................................................................................................................................................... 21 原則7のガイダンスおよび定義 .............................................................................................................................. 21 References ................................................................................................................................................................................ 24

はじめに

水産養殖は、世界で最も成長の速い食糧生産システムである。過去20年間、世界の水産養殖による生産は着実に増加し、この傾向は続くと予想されている。水産養殖は、膨大な量の食用の魚類およびその他の水産食品資源を提供し、重要なタンパク源である。水産養殖業は、同時に養殖場内外に多数の雇用を創出する。適切なマネジメントがなされれば、水産養殖は環境面でも社会面でも持続可能であり、増え続ける水産食品のニーズに応え、食料安全保障、貧困削減、および持続可能な経済発展に貢献する。

水産養殖業の成長においては、その活動が急速に活発になるのに伴い、養殖と養殖場での不公正な労働慣行に関する社会面?環境面での悪影響が憂慮されるようになっている。我々

はこうした悪影響の要因を排除または削減する一方で、こうした課題の解決に貢献する慣行の促進?普及に取り組むことが重要である。

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こうした課題のソリューションの1つが、信頼できる水産養殖生産の規格ならびに規格を適用する生産者を認証するプロセスを確立することである。規格が適用されことは、バリューチェーン全体の、さらに消費者レベルの海産食品バイヤーに対して、水産養殖の生産物は環境面または社会面の持続可能性に関する悪影響がないと安心させる一助となる。バイヤーが持続可能性をサポートする方法の1つは、これらの規格に準拠して生産され認証された生産物を購入することである。

二枚貝の水産養殖管理検討会と呼ばれるマルチステークホルダープロセスを通じて、測定可能で実績主義の規格が、養殖の二枚貝（ハマグリ、カキ、ホタテ貝、およびイガイ）に対して設定されつつある。規格が適用されれば、甲殻類の養殖業が経済的に成立することを可能にする一方で、二枚貝水産養殖の悪影響の可能性を最小限に抑える一助となる。こうした規格は、養殖レベルで適用されるようになるが、水産養殖の活動だけが生態系全体の状態に責任を負うわけではないという認識を持ちつつ、二枚貝の生産地域の生態系の機能?サービスの保護および維持を推進することも意図されている。

本文書に提示される規格の第2草案は、論理的に正しい科学に基づいており、2004年8月に開始されて以来二枚貝の水産養殖管理検討会に関わる400以上の関係者の支援および情報提供を受けて作成された。二枚貝の水産養殖管理検討会は、世界自然保護基金（WWF）が調整役となっている。

60日の最終民間意見調査期間に受領したフィードバックは、規格を改定する際にBivalve Aquaculture Dialogue Global Steering Committee（グローバル運営委員会）が使用する。改定された規格は、最終決定を経て発表される。規格を今後も向上させていくことを奨励するために、規格を定期的に（3年から5年毎など）改定?更新して、規格が常に最新の科学知識および適用可能なベストマネジメントプラクティスに基づくようにする。

規格の目的、正当性、および適用範囲

規格の目的

二枚貝の水産養殖管理検討会の規格の目的は、甲殻類の養殖業者に対して彼らの養殖業の環境面?社会面における持続可能性をある程度証明する手段を提供することである。

規格の正当性

食糧農業機関（FAO）の統計によると、養殖された甲殻類は、世界の海洋水産養殖生産の80％を占める。環境的な認証を受けた海産食品に対する消費者の需要は増加しており、甲殻類の養殖業者からは彼らの環境面?社会面における持続可能性を検証するプロセスを望む声も聞かれる。

規格の適用範囲

規格が適用される二枚貝水産養殖の領域

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二枚貝の水産養殖管理検討会は、二枚貝水産養殖に関する社会面?環境面の潜在的な問題に取り組むために、原則、基準、指標、および規格草案を作成した。基準は、問題に取り組むために焦点をあてる領域であり、指標は、問題の程度を判断するために測定すべきものである。規格は、問題または悪影響が最小限に抑えられているかを判定するために満たされなくてはならない数値レベルまたは実績のレベルである。

規格が適用される地理的範囲および活動範囲

二枚貝の水産養殖管理検討会規格は、世界的にすべての場所およびろ過摂食性の二枚貝水産養殖生産物システムに適用される。二枚貝水産養殖は、指定領域において養殖された甲殻類の明確な所有者が収穫することを目的として二枚貝の甲殻類を卵から能動的に養殖することとして定義される。

海洋保護区および二枚貝の水産養殖管理検討会の規格

多くの形態の甲殻類水産養殖は、海洋保護区（MPA）内での操業が認められやすくなる可能性のある生態系サービスおよび環境面でのメリットを提供する。ただし、特定のタイプのMPAならびに特別な保護を必要とする特定の貴重な種もしくは底生生物の生息場所に関する特別な憂慮事項があることが認識されている。MPAおよび甲殻類養殖のアプローチの幅広い多様性を考慮すると、特定のMPAで甲殻類の養殖を認めるべきか否かに取り組むことは、これらの規格の範囲を超えている。

規格が適用される認証の単位

規格に準拠しているかを評価?モニターされる特定の水産養殖業の範囲が認証の単位となる。生産活動の規模には、大きな幅があり、規格準拠のアセスメントを求める団体を判断する際には注意深い考慮が必要となる。こうした規格は生産活動に注目するため、認証の単位は、通常単一の養殖場またはその他の生産単位となる。

水産養殖作業としてまとめて考慮されるべき作業グループ、特に同じ種および類似したマネジメント体制を有する複数の小規模養殖場も認証の1単位となる場合がある。例えば、隣接しておりリソースまたはインフラを共有し、1つの地形単位（入江や水域など）を共有し、同じ生産システムを使用しているような養殖場である。養殖場はまた、主な環境課題となることが多い累積的影響も共有する。認証の単位の決定には、適切な空間規模および累積的影響の可能性のレベルを考慮することが必要である。認証機関は、最終的な認証の単位および監査手順を決定する。

規格作成プロセス

二枚貝の水産養殖管理検討会の規格草案は、幅広い多様性のある関係者（生産者、NGOなど）による透明性のある合意を目指す討議を通じて作成された。このプレセスには以下のステップが含まれる。

WWFは、国際社会環境認定表示連合（ISEAL Alliance）に「Code of Good Practice for Setting Social and Environmental Standards（社会環境基準設定のための適正実施規

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範）」を二枚貝の水産養殖管理検討会に適用する意向を通知した。ISEALはこれを承認して、WWFをすべての水産養殖管理検討会を代表する準会員として受け入れた。

二枚貝の水産養殖管理検討会への参加は、自由意思であり、興味のある者はだれでも参加できる。最大限に関与しようとする者のために、二枚貝の水産養殖管理検討会の創立総会ならびにその後の会議が、水産養殖管理検討会のウェブサイト、海産食品取引の刊行物、主要な関係者が読むその他の刊行物で公表される。また主要な関係者は、二枚貝の水産養殖管理検討会の信頼性を維持するために同検討会への参加を依頼される。 合計8回の二枚貝の水産養殖管理検討会の会合が3カ所の初期ターゲット地域（北米、欧州、およびニュージーランド）で開催された。

二枚貝の水産養殖管理検討会の参加者は、二枚貝の水産養殖に関する環境面?社会面の複数の重要課題ならびに各課題に取り組むための原則に合意した。

二枚貝の水産養殖管理検討会の参加者は、同検討会の目的および正当性、さらに規格制定のプロセスに合意した。

二枚貝の水産養殖管理検討会の参加者は、規格作成のための以下の枠組みに合意した

o 地域諮問グループは、二枚貝の水産養殖に関係のある様々な地域の様々なセクタ

ーを代表する幅広い関係者で構成される。地域諮問グループは、実行委員会（GSC）のメンバー選定、GSCとのコンサルティング、およびGSCが作成する規格草案への意見提示の義務を負う。

o 主な意思決定機関の確立：GSCは、二枚貝の水産養殖管理検討会の主な意思決定

機関である。GSCは、北米、欧州、およびニュージーランドの各地域諮問グループから選出された3から4名の代表で構成される。二枚貝の水産養殖管理検討会がそのサポートを二枚貝の水産養殖生産に関わる新しい地域へと広げているので、メンバーは追加される可能性がある。

o GSCの決定は、管理検討会全体、代表する地域諮問グループ、技術専門家、およ

び外部関係者により通知される。

GSCは、二枚貝の水産養殖管理検討会の参加者が提供する情報や意見を取り込んで、二枚貝の水産養殖の環境面?社会面の規格の草案を作成する。

二枚貝の水産養殖管理検討会の規格の最初の草案は、2009年10月1日から11月31日の間、民間意見調査のために公表された。規格文書の改訂においては、GSCは、民間意見調査機関に受領した意見を考慮し、さらに関係者のフィードバックを取り込むためにあらゆる努力を惜しまなかった。

GSCは、新しい関係者がこのプロセスに継続的に関与するよう支援計画をまとめた。小規模養殖業者への支援は、ベトナムで実施されており、ワークショップが、中国のチンタオ、およびオーストラリアのシドニーで開催され、新たな関係者や関係者グループから二枚貝の水産養殖管理検討会の規格草案に関する意見がだされ、同検討会にさらに関与したいという要請があった。GSCは、この支援を継続する意向であり、今後南米、東カナダ、日本、韓国の関係者からのさらなるフィードバックを求める。

規格の内容

原則 1:法に従い、適用されるすべての法的要求事項および規制に準拠する

二枚貝の水産養殖は、尐なくとも国および地域の法に準拠しなければならない。二枚貝の水産養殖管理検討会は、法的要求事項以上の持続可能性に関する規格を推進する可能性があるが、水産養殖への基本的な要求事項は、生産国の法的義務への準拠でなければならない。養殖業者

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